松本龍 発言

 「もううんざり」「これでは誰が後任でも変わらない」。被災地での放言が招いた松本龍復興担当相のわずか9日目での辞任に、避難生活が長引く被災者から は、政治への失望やあきらめの声が相次いだ。復興に奔走する地元自治体には、人事で国の動きが一層遅れることへの懸念も広がった。

岩手県庁にあり被災地の復旧にあたる政府現地連絡対策室の職員約10人は午前10時ごろ、仕事の手を止めて松本氏辞任のニュースを伝えるテレビ画面に見 入った。職員の一人は「また人事で(国会が)止まるのか……」とため息をついた。岩手県幹部は「知事を県民の代表としてとらえていれば、あんな接し方はで きないはずだ」と憤りつつ、「たとえ上から目線でも、発言の要旨は『それぐらいの気構えをもって』ということだと受け止めた。辞めなくても良かったので は」と述べた。別の幹部は「ただでさえ国には早く復興策を決めてもらいたいと思っている。辞めてしまっては、また遅れる」とぼやいた。

 奥山恵美子・仙台市長は5日午前の定例会見で「(松本氏は)被災地とともに歩むという真剣さや、寄り添うという温かさを感じるのには遠い口調だっ た。(復興に向け)加速すべき推進力が、また頓挫したという残念な気持ちだ」と感想を述べた。さらに、菅首相の任命責任について「災害復旧は通常業務以外 のことが起こる。非常時だということを総理も踏まえて、われわれとともに歩んでいただける方を責任を持って任命していただきたい」と指摘した。

 宮城県松島町の大橋健男(たけお)町長は「松本氏は被災地の気持ちをくみ取れなかった」と述べ、辞任は当然との認識を示した。「知恵を出さないやつは助 けない」との発言には「市町村は復興計画の策定作業を進めており、知恵を出している。『困っている国民を守る』という役割を果たしていないのは国の方だ」 と不快感をあらわにした。

 宮城県東松島市の阿部秀保市長は「一日も早く復興に向けて、法律の整備と予算審議をお願いしたい」とのコメントを出した。

 宮城県の村井嘉浩知事は5日午後、「辞任は大変残念だが、被災地の窮状は一刻の猶予も許されない。国には引き続き県、市町村との強力なパートナーシップ のもと、復興に向け全力を挙げて取り組んでほしい」とのコメントを出した。岩手県の達増拓也知事は午後に会見を開いて見解を表明する。また、福島県の佐藤 雄平知事は「後任の大臣には被災地のことを頭の真ん中に置いてもらいたい」と記者団に話した。

健康第一の考え方


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